Written by AKAGAMI

トレード教材「シン・アービトラージ」一章無料公開

カネ

2022年9月30日で販売終了したトレード教材「シン・アービトラージ」の講義1のみ、無料公開しておきます。

AKAGAMI式 トレードシリーズ FXアービトラージ全講義「シン・アービトラージ」(年間利益6000万円を稼いだ、トレードガチ勢たちだけが知っている月利1000%超えの自動売買手法。FX初中級者がアービトラージ可能なFX業者を見分けるための実践的ステップを網羅的に解説)

講義1:アービトラージ

「シン・アービトラージ」の世界へようこそ。

投資・トレードの世界は様々な利害関係者が関わる非常に複雑な世界です。その中では短期間しか存在せずババ抜き的に消費されるトレンドや関係者固有のポジショントーク・行動に惑わされず、できるだけ永続的かつ確実なことを見極め、限られたお金と時間をBetしていく姿勢が必要です。

本教材では、不確実性が多い市場・トレードにあって、確実性の高い構成要素の一つである「アービトラージ」手法に着目し、AKAGAMIが年間6000万円を稼いだFXアービトラージ手法に必要な具体的かつ現実的なステップを詳しく解説していきます。

単一のトレード手法を取り上げ、再現性を高めるために求められる周辺要素をここまで具体的な指針を交えて解説したシステムトレード教材・noteは私は他に知りません。FXアービトラージは例えるならば、一直線の世界です。FXアービトラージで実際に利益を上げるために積み上げていくべき要素を一つずつ説明していきます。まずはじめに導入として、一番の土台となるアービトラージ手法そのものについて概説を行います。

「アービトラージ=裁定取引」の基本的な概念については、トレードについて熱心に勉強している本note読者の多くの方が既にご存知かと思います。ひょっとすると既に実践されている方もいらっしゃるかもしれません。そのため、アービトラージ概説は本教材の1割程度の分量に留めるとともに、私の具体的なトレード体験を交えながらお話します。

アービトラージ(裁定取引)とは?

「ある場所では豊富に存在していて安い商品が、別の場所では極めて貴重で高値で取引されていたとする。その事実を知っていれば、安いところで買い、高いところに持って行って売るだけで、利益を得ることできる。」
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

アービトラージ(Arbitrage)はフランス語の単語であり、「仲裁人による決定」を意味します。そして、アービトラージ(裁定取引)とは、「業者間の価格レートの差を利用した取引ロジック」のことです。ある市場で資産を購入し、別の市場で少しでも高い価格で売却し、利益を上げることです。同一の商品に対して市場(業者)間の価格差さえ存在すれば良いため、ストラテジーの原理からすると、

価格トレンドを気にする必要もない
複雑なテクニカルインジケーターも必要ない
・市場・商品のファンダメンタル分析も必要ない

といった利点があります。取引ロジックについて調べたりあれやこれやと悩む必要がないわけです。

アービトラージでは、市場が不安定になりボラティリティが上がったときこそ、価格変化の上下方向に関わらず収益チャンスです。市場(業者)間の価格乖離が普段より大きくなるため、収益機会頻度・収益利幅はともに増大します。特に、FXでは月イチの雇用統計時にはボラティリティが増大し、大きな収益チャンスとなります。アービトラージは別名「サヤ取り」とも呼ばれます。

AKAGAMIがトレードを始めたきっかけ

ここで話は為替から仮想通貨に移ります。教科書的な定義話は退屈かと思いますので、私自身のトレード体験を交えた話をします。私AKAGAMIが2016年の夏に仮想通貨トレードを始めたきっかけも、アービトラージでした。

それまで仮想通貨はおろか為替でのトレードの経験もない未経験者からの参入です。為替から仮想通貨へとシフトしてきたトレーダーも多い中、私は仮想通貨に触れるのが先でした。

当時、abitra.netというサイトが、5つの取引所のビットコイン価格を毎日掲載していました。確か、5分ほどの頻度でデータが更新されていたように思います。私はその情報を頼りにし、ビットコインが安い取引所でBTCを購入し、高い取引所へ手動で送金した後、売却して差益を得ていました。

そのプロセスは、差金決済である為替(FX)とは違い、ブロックチェーン上の処理により送金が可能な仮想通貨現物を介した取引だからこそできることでした。直近の今はどうかわかりませんが、当時は手動の取引でも十分に間に合うスパンでの価格乖離が多く発生していたのです。また、仮想通貨市場に参入者が増えた最近に比べると、裁定取引を行うプレイヤーの数は少なかったため、乖離は比較的長い間そのまま存在していました。

手動売買から自動売買へ

2016年当時、このように仮想通貨取引所間のBTC価格にずれが存在することに気付いた私は、さらにそこで、それらビットコインの取引所間価格差をどうにかしてより優れた形で利用できないか分析を始めました。プログラミングの基礎的なスキルはあったため、取引所が提供するAPIに辿り着くのは自然な流れでした。

「取引所にはAPIというものがあるらしく、それを駆使してシステム化すれば、手動で行っているアービトラージをより洗練された形でできるのではないか?」

それが私のシステムトレード生活の始まりになりました。まだAKAGAMIという名でTwitterを始める前のことです。

収益機会の検知と傾向把握

当時は現在ほどbotトレードに関する情報が広く知られていなかった時代です。そのシステム作成プロセスの中で、私は手始めにGoogle Apps Script(GAS)を使い、API経由で各取引所のBTC価格をスプレッドシートに1分ごとに蓄積していました。まず、収益機会の検知と傾向把握を行うためです。どんな取引スタイルであれ、まずデータ収集を行うことは収益機会を見つけるための第一歩です。

ある程度の期間に渡りデータを蓄積した上で、各取引所のBTC価格をグラフとしてプロットしたところ、興味深い事実がわかりました。グラフ上の視認レベルにおいてさえ、取引所A(=Quoine)が遅く、取引所B(=Btcbox)に追随している傾向が見られたのです。時系列を単位時間分だけずらし相関を取る数値分析を行った際にもその傾向は見て取れました。分析に利用したのは1分間隔という粗いデータでしたが、それでも恒常的かつ明確なラグ・前後関係が確認できたのです。

遅行業者(取引所A):Quoine
先行業者(取引所B):Btcbox

これはつまり、Quoineという遅行業者に視点を置いたときに、1分後の未来がわかるということです。そこで、

・先行業者Btcboxの価格が大きく上がったタイミングで
 遅行業者Quoineでロング

・先行業者Btcboxの価格が大きく下がったタイミングで
 遅行業者Quoineでショート

を行うRubyプログラムを書き、自動トレードを行わせることで、極めて安定的な利益を上げることができました。

2016年当時の自動売買の週次成績
(2016/7/2取引開始。数百万円の元手から開始)

・2016/7/2-7/8 +528,956円
2016/7/9-7/15 +334,330円
2016/7/16-7/22 +153,899円

このように、収益機会としては徐々に消失に向かっていってしまったのですが、それでも自動売買未経験者にとっての初めてのシステムトレード成功体験としては十分すぎるものでした。

レイテンシーアービトラージ

後でわかったことですが、このように速い業者を参照し、遅い業者でトレードを行う手法をレイテンシーアービトラージと呼びます。本教材で取り扱う手法そのものですので、重要なキーワードとして覚えておいてください。

私は2016年当時、これがアービトラージであるとは思っていませんでした。なぜなら、当時の私の理解の中では、アービトラージは上述の通り、どこかで安く買ってそれを移動(送金)させ高く売って利益を上げるものだと思い込んでいたからです。

安い場所で買って、高い場所で売る

1分先の未来を知る

このように、私の中でのアービトラージに対する認識・パラダイムが、ガラリと変わるきっかけとなった経験でした。「裁定」と言うと、どこかで2つ以上の価格を比べてJudgeするわけですが、その「対象となる2つの価格」がこのように異なるのです。

同時刻の場所A・場所Bの2地点の価格を比較する

同場所の未来・現在の2時点の価格を比較する

異地点の価格を比較するのではなく、「未来・現在の2時点の価格を比較する」。このような方法もまたアービトラージ、裁定取引なのです。ちなみに、2地点間のアービトラージとは異なり、レイテンシーアービトラージでは実際に取引を行う業者は遅い側の1つのみとなります。そのため、複数の取引所に資金を入れる必要がなく、また、取引所仕様によってはレバレッジもかけられるため、資金効率が良いのが特長です。

1分先の未来がわかった上でのトレードは、未来を知った上で後出しジャンケンをするようなものです。未来の価格という答えを見てからエントリーをするため、当然ながら勝率は100%に近くなります。私のQuoineでのRubyシステムトレードでも、システム的なエラーがない限りは、毎時間ごとにbotでお金が増える状況でした。当時はレイテンシーアービトラージという言葉は知りませんでしたが、知らぬうちにbotトレードの中で実践していたことになります。

因果関係だけに目を向けたトレード

さらにその後、取引所間の価格差とその収斂について因果関係の考察を重ねました。単純化して記述するならば、需給の関係で、

出来高の(比較的)多い取引所A
出来高の(比較的)少ない取引所B

があるとする。

取引所Aで大口の情報トレーダーによる成り行き売買により板が食われる(A)
→開いたスプレッドの隙間を埋めるべくマーケットメイカーが現れる(A)
→取引所Aと取引所Bの価格差を利用する裁定取引者が現れる(A&B)
→取引所Bの価格が取引所Aの価格に追従する(B)

といった動きを経て、取引所間の価格は極めて一定に保たれるメカニズムがあることに気付きました。そこから因果関係の構造を遡り、出来高(Volume)を元にした「いなごスキャルbot」のロジック構築に行き着きます。これは私が2017年にトレードの経過を日々公開し、最終ツイートでポロリした有名なロジックなので、読者の中にご存知の方もいらっしゃるかもしれません。

私がいなごスキャルロジックを公開した上記ツイートには800以上のいいねを頂き、仮想通貨トレーダー界隈の間では今に至るまで広く知られたものです。2017年11月に私が1万円チャレンジ企画として成り行きだけのbotとして月利5520%を達成した取引ロジックです。

ツイートの内容を元にして検証を行った方もいます。記事によると、実際に試して利益を上げることができたようです。

AKAGAMI @kanakagami1978さんのロジック実行結果(検証) – Bitcoin 裁定取引と自動取引 abitra.netのブログAKAGAMI @kanakagami1978 さんがロジックを公開していたので検証してみました。 最終ツイートがてら、babitra.hatenablog.com

もちろん、上述の一連の話は為替(FX)ではなくBTC-FXという異なるフィールドでの成果です。しかし、価格(チャート)を全く見ない、つまり、パターンマッチング的な分析に頼るのではない、「因果関係だけに目を向けたトレード」がいかに爆発的かつ確度の高い利益を生むか、思い知らされる日々でした。

本教材「シン・アービトラージ」は、この因果関係だけに目を向けたトレードのうちの「レイテンシーアービトラージ」に着目し特化したものです。このFXでの単一手法を取り巻く戦いの全貌をお伝えし、その全貌を踏まえた上でいかに勝ち上がっていくか、そのために必要な再現性あるステップを網羅した教材です。

講義2「FX=戦争」からはいよいよ、為替(FX)に特化した話を行っていきます。FXでは仮想通貨とは異なり、戦いの図式が根本から違います。そのため、アービトラージ手法自体の立ち位置も異なります。FXの世界で勝ち上がり利益を生むためにはその違いを十分に理解していく必要があります。

では、ここでまとめを行い、本章を締めくくります。

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【まとめ】
・アービトラージ(裁定取引)とは、「FX業者間のレートの差を利用した取引ロジック」のこと
・1分先の未来がわかった上でのトレード(レイテンシーアービトラージ)は、未来を知った上で後出しジャンケンをするようなもの
・「因果関係だけに目を向けたトレード」は爆発的かつ確度の高い利益を生む

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